〔日 程〕2009年2月7日(土)
〔メンバー〕 斎藤光子、有元ナチ子
昨年の12月26日、冷たい強風の中初めて倉見山に登り、目の前のドーンと裾野までひろがった雄大な
富士山に感激し、今年の正月1月4日、穏やかに晴れた新年には2度目の倉見山へ。この時の富士山は
雲ひとつなく、真青な空をバックにカレンダーの表紙にでもなるような整った姿で、右に目をやれば白く輝い
た南アルプスを眺めながらの贅沢なランチタイムでした。
そして今回、2月7日、3度目の「陽だまり山行 倉見山」(1256,2m)へ。有元さんと2人きりになってし
まいましたが、早朝の曇り空も下車駅「東桂」に着く頃には青空になり、まずはひと安心。駅から20分程で
登山口となる長泉院の墓地に着きます。おにぎりをほおばりながら身支度をしていると、道路の向かいの家
の50歳代の女性が、熱いお茶を入れて来てご馳走になり、急須とポットまで運んでこられて、お茶のおか
わりをいただき大感激。いつもはボランティアで留守にするが今日はお休みとかで、後から来た2人連れに
も勧めておられました。うれしい心遣いにお腹も気分も満足でいざ出発。
墓地の中を通り、しばらくスギ林をジグザグ登る。道は階段状に作られている所もあり、しっかりしている。
お堂を過ぎ1時間ほどで鉄塔。アカ松と雑木の道はすっかり葉を落とした樹林ごしに陽もさして明るく気持ち
の良い尾根歩きですが、これがなかなかの急登です。展望も良くなり樹林越しの右に三つ峠が目立ちます。
左に幾重にも連なる山々は・・・?三つ峠駅分岐で倉見山頂上の矢印を確認し、想いの他しっかりした登山
道と雰囲気の良い林を、落ち葉を踏みしめてひたすら登ります。目の前に大きなピーク、頂上?と思います
がニセピーク。このピークを左に巻いてここまでくれば本当の頂上はもうすぐ。尾根伝いに次ぎのピークを過
ぎ、そのまま進むと倉見山頂上の標識。4~5人で一杯になりそうな頂上です。
ここでやっと富士山とご対面。となりますが今日は残念!前回2度ともみごとな富士山に気をとられ、3度
目にして初めて「倉見山」の標識を抱えて記念撮影。6~7分下って見晴台へ。同じく今日、雪山研修で富
士山に雪訓に行っているシリウスの方達を心配しつつ、すっぽりと雲に覆われた富士山に向かい昼食。
登山口から抜きつ抜かれつして登って来た2人連れも到着。私たちが出発するころ、さらに2人連れの女性
も到着。土曜日のせいか、この山で人と会うのは珍しい。
見晴台から10分程で左に向原峠、杓子山方面の分岐、右の寿駅の道を行く。葉が茂っていたらヤブっぽ
くなりそうな道を、枝をはらいながらどんどん下って木々の伐採が目立ちはじめ、かわりに小指ほどの太さの
桜の苗木が「向原さくらを育てる会」によって数多く植えられていました。これから明るくひらけた山に変貌し
て行くようです。
今にも倒れそうな東屋の屋根が見えてくると堂尾山公園。初めて来た時はここからもみごとな富士山に夢
中でシャッターを切り、楽しみに家で開いてみたら送電線が何本も横切ってガッカリしてしまいました。公園
からは下りを示す標識が2つありますが、右手の富士見台の方へ向かう。富士見台には「国土交通省認定
関東富士見百景」のたて看板と石の祠がありました。ここから20分程下り、赤い鉄の階段を降りれば車道
に出て登山終了。無人の寿駅から駅、展望良し、静かな山歩き、そこそこの急登あり、行程4時間半と手頃
で、お薦めの山だと思います。
<コースタイム>
東桂8:50-長泉院(登山口)9:15~30-鉄塔10:15-倉見山11:15~20―見晴台11:30~50
-堂尾山公園12:40~50-下山口13:05-寿駅13:20
(この写真は2008年12月26日、富士見台にて撮影したもの)